まずは構成の部分で、随所にお二人らしさ・沖縄らしさを感じられるように作っています。
カチャーシーの大団円から紅型・シーサー・オリオンビールなど沖縄色の強いアイテムを織り交ぜた冒頭シーン。BGM1曲目と2曲目の間には、ハレの日のために封を開けられた泡盛のエピソードをより印象づけるために、新婦お父様のスピーチ音声をほぼノーカットで収めました。ラストカットは、あの日あの場所の一体感が画面から滲み出ればという狙いから、敢えて静止画にしています。
そして、いつも以上に意識して描いたのは“リアクション”です。
躍動感あふれるカチャーシーや余興のダンスシーン、荘厳なチャペルの挙式映像など、いわゆる“画ヂカラ”のあるカットも沢山ありますが、それらばかりをただ並べることはしたくないなと。
花嫁を送り出すお父様の眼差しや、じゅん君(お子様)を抱っこする立ち姿、スピーチに聞き入るお二人やゲスト様の面差し、ゲームに白熱して湧き起こる歓声、ご新郎の謝辞に思わずこぼれるスタッフの涙など。場面ごとに、人の「表情」や「反応」にフォーカスした画を丁寧に入れるように心がけました。
その場に流れていた空気感や温度感みたいなものが、映像を観るたびに蘇ってくれれば嬉しいですね。